JapaneseAddressParser
JapaneseAddressParser は日本の住所をパースすることができる Ruby gem です。
住所のパースに使っているのは geolonia/normalize-japanese-addresses です。 npm のライブラリを Ruby のランタイムから呼び出しているため、Node が実行できる環境でしか動作しません。
こちらのページで機能を試すことができます:デモンストレーション | JapaneseAddressParser
インストール
Gemfile
にこの行を追加してください:
gem 'japanese_address_parser'
次にこのコマンドを実行してください:
$ bundle install
もしくは gem install をして直接インストールすることもできます:
$ gem install japanese_address_parser
使い方
address = JapaneseAddressParser.call('東京都港区芝公園4-2-8')
address.class #=> JapaneseAddressParser::Models::Address
prefecture = address.prefecture
prefecture.attributes #=> {:code=>"13", :name=>"東京都", :name_kana=>"トウキョウト", :name_romaji=>"TOKYO TO"}
city = address.city
city.attributes #=> {:code=>"13103", :formatted_code=>"13103", :prefecture_code=>"13", :name=>"港区", :name_kana=>"ミナトク", :name_romaji=>"MINATO KU"}
town = address.town
town.attributes #=> {:name=>"芝公園四丁目", :name_kana=>"シバコウエン 4", :name_romaji=>"SHIBAKOEN 4", :nickname=>nil, :latitude=>"35.656459", :longitude=>"139.74764"}
address.full_address #=> "東京都港区芝公園4-2-8"
address.furigana #=> "トウキョウトミナトクシバコウエン 4"
都道府県・市区町村・町域データの属性
都道府県データの属性
クラス:`JapaneseAddressParser::Models::Prefecture` | 属性 | 説明 | 例 | | --- | --- | --- | | `code` | 都道府県コード | `"01"` | | `name` | 名前 | `"北海道"` | | `name_kana` | ふりがな | `"ホッカイドウ"` | | `name_romaji` | ローマ字 | `"HOKKAIDO"` |市区町村データの属性
クラス:`JapaneseAddressParser::Models::City` | 属性 | 説明 | 例 | | --- | --- | --- | | `code` | 市区町村コード | `"01101"` | | `formatted_code` | 整形された市区町村コード市区町村コードがない場合に `"UNKNOWN"` が入っています。 | `"01101"` / `"UNKNOWN"` | | `prefecture_code` | 都道府県コード | `"01"` | | `name` | 名前 | `"札幌市中央区"` | | `name_kana` | ふりがな | `"サッポロシチュウオウク"` | | `name_romaji` | ローマ字 | `"SAPPORO SHI CHUO KU"` |
町域データの属性
クラス:`JapaneseAddressParser::Models::Town` | 属性 | 説明 | 例 | | --- | --- | --- | | `name` | 名前 | `"旭ケ丘一丁目"` | | `name_kana` | ふりがな | `"アサヒガオカ 1"` | | `name_romaji` | ローマ字 | `"ASAHIGAOKA 1"` | | `nickname` | 小字・通称名 | | | `latitude` | 緯度 | `"43.04223"` | | `longitude` | 経度 | `"141.319722"` |都道府県や市区町村、町域のそれぞれの属性の値は geolonia/japanese-addresses が提供している CSV ファイルの値そのままです。
JapaneseAddressParser.call(address)
address
の値を解析して、都道府県・市区町村・町域のデータを返します。
なんらかの理由で住所の解析に失敗したときは nil
を返します。
JapaneseAddressParser.call!(address)
address
の値を解析して、都道府県・市区町村・町域のデータを返します。
なんらかの理由で住所の解析に失敗したときは JapaneseAddressParser::NormalizeError
の例外を吐きます。
開発
開発に必要なライブラリをインストールするには、このコマンドを実行してください:
bin/setup
開発環境の構築は Docker を使ってもできます。 MacOS でしか試していないので、他プラットフォームで動かなかったら issue でご報告ください。
docker compose build
docker compose run --rm gemsrc sh
自動テストやリンターを実行するには、このコマンドを実行してください:
rake
貢献方法
イシューやプルリクエストは随時お待ちしています。
特に住所の正規化については漏れているケースがまだまだ数多くありそうです。 「この住所だとうまくパースできないよ」くらいの気軽なもので結構ですので、イシューでのご報告をお願いします。
ライセンス
この gem は MIT ライセンス の下でオープンソースとして利用可能です。
行動規範
JapaneseAddressParser に関してコードを書いたりイシューを追加したりする際は 行動規範 に従ってください。